チームワークバッチリ!
6月始めに年長児がプラネタリウムに行き、
その影響を受けて、「自分たちでプラネタリウムやりたい!」とプラネタリウム作りが始まりました。
日に日に盛り上がってきて、とうとう幼稚園のあちこちに手作りのポスターが貼られました。
「プラネタリウムにきてください!」
と書かれています。更に年少、年中さんには手書きのチケットも配られました。
14人の年長児が50枚近くの下級生全員分のチケットを書くのだから、きっとものすごく大変だっただろうと思います。
実は担任の保育士は、こういうポスター作りやチケット作りを通して、文字を書くことに興味を持ってもらいたいと願ってさりげなく投げかけています。
固い話になりますが、文科省の定める幼稚園の教育要領では、「文字を書けるようになる!」ではなくて、「文字に興味を持つ」となっています。文字の必要性や便利さを知ることが、幼児期には必要なことなのです。
手作りのチケットは、とても心がこもっていました。(実は私はチケットが配られた日に体調不良で休んでしまっていたのですが、ちゃんとAちゃんが翌日に渡してくれて、私のこともちゃんと考えてくれている!と気持ちが伝わってきて、この思いやりが何とも二葉らしいなぁ。と本当に嬉しかったのです!)
チケットをもらった年少と年中さんは嬉しそう!!大切そうにたたんで握りしめていたそうです。
プラネタリウム開場まであと何日。と指折り数え、とうとう開演の日を迎えました。
「チケットを持ってきてくださーい!」と呼び込みが始まりました。
入り口では、チケットにスタンプが押されます。
ドキドキワクワク!お部屋に入っていきます。入り口にも沢山の星が飾られています。
入場前には「中は暗いので…」「大きな声をださないこと」など諸注意もありました。
「〇〇君、もう注意事項話した?」
「うん。言ったよ」
という声のかけ合いに、チームワークの良さが見えました。
部屋に入ると暗く、天窓に黒く塗った紙が貼られていて、紙には赤や青、黄色の色とりどりの星に見立てた穴が開いているので、本物の星空の様。
机には、星座を描いた手作りの卓上プラネタリウムも。1人ずつ好きな星座を選んで作ったそうです。中から懐中電灯で照らされていて、幻想的です。
体験したことを、表現する。幼児期に必要な大切で重要な学びです。
このプラネタリウムの活動には数え切れない学びがありました。
考えること、友だちの意見を聞き、取り入れ、まとめること。
もちろん子どもたちはそんなことひとつひとつ学んでるなんて思っていないと思います。
押し付けられることばかりが教育ではありません。押し付けられる学びよりも自ら身につけた学びの方が良いですよね!
成果がすぐには見えなくても、花の種が土の中で根を張って芽を出す準備をしているように、表面には見えない成長がきちんとできる、そんな教育がしたいと思います!
人に喜びを与えることの自分自身の喜び。
友だちと協力することで得られる、もっと大きな喜び。そしてこの学びは年長児だけでなく、次々と下の代の子たちへと引き継がれていくのです…この続きはまた今度。